私たちの名刺について

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会社設立後、初めて作った私たちの名刺についてのお話です。

私たちの企業ロゴ(CI=Corporate Identity )デザインの裏話については、すでに先日お伝えした通りですが、その続きのお話です。 参照:私たちの企業ロゴ(CI)について
無事にロゴが完成したのち、続いて手配が必要になってくるのが名刺・ホームページ用の各種素材(画像・原稿)などなど・・・

名刺とは、お渡しするお相手に対して単に必要な情報をお伝えするだけではなく、どのような姿勢と哲学を持って自らのビジネスを表現しているのかが如実に現れるビジネスアセットだと考えています。近年ではリモートでの商談が一般化したこともあり、登場の機会が減っているとは言え、です。むしろ登場の機会が減ったからこそ、その力が鮮明に際立ってきているようにも思えます。

私たちよりも先にネクタイが部屋に入ってしまうのは避けられぬ宿命だとしても、素敵な趣味のネクタイが犯した失態を挽回する力すら持ち得るのではないでしょうか。

名刺を作るにあたっては、以下の点を整理しながら同時に検討をする必要があります。
【1】掲載する情報
【2】名刺デザイン
【3】印刷の仕様
【4】費用と納期

一つずつ嚙み砕いてみましょう。

【1】掲載する情報

・会社情報:ロゴ、社名、所在地、電話番号、FAX番号、企業ホームページURL、認証資格など
・担当者情報:肩書、氏名、連絡先電話番号、メールアドレス、認定資格など

ざっと列挙しても上記の通り様々な要素がありますし「せっかくお金をかけて作るのだから、載せられるものは全部載せよう!」とか「英語表記も!」とか欲が出てしまうのが人の性ですね。

私たちは「世界を目指す」と謳っておりますが、当面は日本での活動が中心になると割り切ってひとまず日本語表記のみ、尚且つ企業活動に必要最低限の要素に絞り込むことにしました。ただでさえサイズの小さい名刺の限られた貴重なスペースですので、入りきらない要素はホームページに掲載することで事足りると考えました。

【2】名刺デザイン

デザインについては、検討すべきことが沢山あります。どんなテイストのデザインにするのか、渡した方にどんなイメージを抱いて欲しいのか、会社(あるいは個人)として何を表現するのか。
また、次項の印刷の仕様にも多少関係してきますが、整理した各要素をどのようなサイズでレイアウトするか。フォントは何を使うのか。各要素を何色で表現するか。片面印刷にするのか、両面印刷にするのか。両面の場合は、表裏それぞれに何を載せるのか。

私たちは必要最低限の要素しか載せないことにしましたので、極力シンプルな構成でスペースを充分に使ったデザインにしてもらいました。名刺のデザイン制作もロゴを作ってくれた友人U氏に依頼しましたので、極めてスムーズにデザインが決まりました。重ね重ねになりますが、本当にありがとうございます。

どんな色・厚さの用紙を使って、どのようなサイズで、何色使って、合計何部を、どんな印刷方法で印刷するか。箔押しなどの特殊な加工をするか、仕上げ加工をどうするか。
勿論、仕様によって費用と納期が変動します。

同じデザインであっても用紙によって全く異なった表情の仕上がりになりますし、同じデザイン且つ同じ用紙であっても印刷色や印刷方法が違えばまた別の仕上がりになります。
極論してしまうと(費用と納期を許容できるのであれば)仕様の組み合わせが無限に出来てしまうのが印刷の面白いところです。

イメージを大切にして、こだわり抜いて納得のいく仕様を探求する向きがある一方で、必要最低限・低予算・短納期を優先される向きがあるのも重々承知しております。
大切なのは、表現したいイメージと用途、費用・納期を天秤にかけたうえで、優先すべき事項を整理しながら納得できる仕様を選択することだと思います。

私たちは、創業110年を超える超老舗の株式会社中村活字さんに、活版の特色両面印刷で300部ほどお願いしました。 参照:株式会社中村活字さまHP ↗

なお、私たちの名刺の詳細な仕様につきましては、お会いした際に現物をお渡しして説明差し上げますのでお楽しみにしていただければと思います。

東銀座にある中村活字さんに印刷サンプルの確認と仕様の相談のためにうかがった際も、刷り上がった名刺を受け取りに行った際も、ひっきりなしにお客さまが来店されており大変活気がありました。店主の中村さんの明るいお人柄は勿論のこと、カウンター奥に見える活字が整然と並ぶ棚や仕事道具など、長い歴史の中で大切に使われてきたものだけが醸し出せるほっこりするようでいて威厳のある心地よい緊張感を纏った素敵な雰囲気の店頭で、自営業一家で育った身としては言葉では表現できない大変懐かしい記憶を呼び戻されるような刺激を受けました。
中村さん、大変遅くなりましたがお約束通りこちらで紹介させていただきました。

Mr.Nakamura

お客さまの名刺をはじめとする各種印刷物に関するお仕事のご相談・ご依頼は以下より承っております。お気軽にお問い合わせください。
まずは、お客さまのご要望をしっかりと伺うところから始める準備が出来ています。